とーやです。レッスンログを久しぶりに投稿するよ。
え?「10月からのレッスンログの投稿がなくね?」だって?
そうだけど?(毅然)
筆がノったら投稿します。頑張る。いや、ほどほどに頑張るよ。
今月は体のリズムを消して、体と手先でリズミカルに踊ろうをテーマにレッスンいたしました。体の中のチャカチャカしたリズムを消して、ロックダンスの中でも、いつもと違うニュアンスで踊ってみようという試みでした。
今回はテクニック面のお話と、そこから派生してどのように音楽を聴くかをとーや流にまとめてみました。
当てないリズムどり
私が好きなロックダンスの踊り方は、楽器に合わせて力いっぱいドカッと叩くようなイメージなのですが、今回のレッスンでは楽器に対して当てないように、ふんわりしたイメージのリズムどり練習しました。普段と違った音楽のニュアンスを表現することを目標としました。
話は変わりますが、皆さんは打楽器を演奏したことはありますか?
私は小学校のときに、2年に1度開かれる音楽会という保護者向けの演奏会でロックドラムをやったことがあります。小学生が演奏するような、リコーダーや鍵盤ハーモニカのような基本的な楽器が好きじゃなかったので、その当時の友だちと音楽の先生にドラムがどうしてもやりたいと伝えて、無理やりやらせてもらいました。
(※超絶余談:その当時の友だちとは近くのゲーセンに足しげく通って、ドラムマニアというドラム演奏ゲームに没頭していました。この当時から人と同じことやるのが嫌だったんでしょうね。)
そんな太古の記憶の中で印象的だったのが、ドラムはただ叩くだけではなく、その叩き方で聞こえ方が多種多様に変わるということです。例えば、目の前にある机や壁を強く叩くと大きな音がでます。弱く叩くとあまり音はでません。また、手のひらで叩いた時と爪先で叩いた時でも、音の軽重に違いが出ます。より詳しい方であれば、同じ楽器でももっといろいろな表現方法をご存じでしょう。
そんな小生意気にドラムを演奏して、低学年生からカッコイイともてはやされた私の小学生時代はまた別のお話。
この打楽器の感覚というのは、ダンスでも大いに役立てることができると考えています。ダンスは流れている音楽合わせて踊るので、楽器のように音を出すことはできませんが、「体から音が出てる!」って思ってしまうダンサーをたまに見かけませんか?
そんな人のダンスって、流れている音楽に対して、楽器の強弱やボーカルのテンションなどに合わせて、体の動かし方を上手にコントロールできてる人なのではないかと考えています。本当に歌っているように、本当に楽器を演奏するように踊っている人は、見てるこっちもノリやすくて共感しやすいですよね。
「リズムを消して手先と体でリズムを表現する」というテーマは、そういった表現の幅を広げるひとつの選択肢になればと思っています。バチバチに当てるリズムどりと、ふんわりとしたリズムどりの二択しかないわけではなく、その人が、その時に感じた音楽が、その人の感じたようにロックダンスで表現できれば、周りの人の心を打つ素敵なダンサーが増えると思っています。
曲の”色”をイメージしよう
手先や体づかいは、あくまで表層的なテクニック面でのお話でした。
音楽の楽器が弱いからふんわりしたイメージで音どりしようとか、打楽器の音が無機質で強いからパキパキしたキレのあるダンスをしようっていうマインドも、私としてはまだまだテクニカルな考え方だなと思ってしまいます。
もっと根本的に、本質的な意味での音楽の表現というのは、流れている音楽の印象をしっかり「具体的」にイメージしてダンスに表現することだと考えています。
例えばノリノリのディスコソングがかかったら、その音楽に対してあなたはどのような印象を抱きますか?
みんなでノリノリで踊って、バーカンで美味しくもないテキーラ飲んで、かわいい子とお話ししてみないなイメージですか?
フロアで踊ってる好きじゃない奴に酔った勢いで喧嘩を吹っ掛けにいくようなイメージですか?
音楽を聞いたときに抱くイメージというのは、人によって違うのは言うまでもないでしょう。人によって違うからこそ、ダンスでの表現も均一化できないわけです。音楽を聴くだけならまだしも、その音楽から受けたイメージをダンスに表現するのは難しいですよね。
そんなときはもっとシンプルに、まずはその音楽が何色な音楽かなってイメージをしてみましょう。ノリノリディスコなら熱狂的な赤色だな!とか、渋めのファンクなら黒人な感じでシックに黒色だな!とか、ちょっとハウスっぽい曲ならクールに無駄のない白色だな!とか、”Shame“のサビ部分ならパチンコの演出くらい目が眩みそうなレインボーだなとかなんでもいいんです。とにかく、自分の中でこの音楽って何色だよねっていうイメージを持ってみましょう。もし赤色ならは赤色みたいな情熱的なダンスをしてみようって思うでしょうし、青色ならクールにカッコつけてダンスしてみようって思うはずです。
上記の色の例えも、あくまで私主観の色の感じ方なので、人によっては情熱的な赤色がとてもつもなくシンプルかつクールに感じられる人もいるでしょうし、青色がテンションマックスパーリーピーポーって人がいても不思議ではないです。その感じ方に共感できるかは別の話ですけどね。
曲の”情景”をイメージしよう
音楽に対して色のイメージがすんなりできるようになったら、今度はその曲のストーリー(情景)を自分で勝手に作ってみましょう。勝手で結構。音楽の受け取り手が、その曲のストーリーを、旧Twitterの映画評論家気取りの人間よろしく、勝手に解釈したっていいじゃないですか(それを人に押し付けるのはキモいけどね)。
ストーリーをイメージする例を挙げるなら、「地元の悪そうなやつらが社会に反発してる感じ」とか、「好きな子に告白する瞬間のなんとも言えない緊張している男子の気持ちだな」とか、より明確に情景を頭の中で描き上げるのがポイントです。それらのストーリーに登場するキャラクターのように、あるいはストーリーテラーのようにダンスすると、驚くほど自分の動きと音楽がシンクロするのではないでしょうか。
「好きな子に告白する瞬間の男子の気持ち」をイメージして踊るとなると、私ならリラックスしすぎず、程よい緊張感で、わかりやすくシンプルにストレートなムーブになると思います。
実際にその情景を思い描いた時に、告白する男子が女子に対して、めっちゃイケイケに慣れ慣れしくしてたら、まぁウザいですが、あまりに真面目すぎても言いたいことがしっかり伝わらないように感じます。私なら相手をリラックスさせつつちょっぴりキザにストレートに告白すると思います(突然の恋愛観)。
自分の中で音楽に対して、ストーリーをそこまで作り上げて表現すると、見ている側の好き嫌いは置いておいて、やっていることが伝わらないってことはほとんどないのではないでしょうか。
ちなみにこの「音楽のイメージを思い描いてムーブにする」のがめちゃくちゃ上手だなって思うのがアニソンバトル界隈のダンサーたちです。曲が親しみやすいアニメのもので、歌詞も日本語だから理解しやすいという側面もあるのですが、流れている曲から自分の中でストーリーを作り上げるのが本当に上手な方が多いと感じています。
まとめ
「身体のリズムを消して表現する」をテーマにレッスンいたしました。また、「音楽の色や情景」を各々でイメージして踊ってみました。
「曲の色をイメージしようとかwww」って半信半疑で呆れている人の気持ちもすごくわかります。そんなもんしなくてもバトルで勝ててるし、コンテストで結果残してるよって言いたいんですよね。私はそのスタンスについて否定する気はサラサラありません。これは嫌味でもなく、ほんとにそう思ってます。それで楽しくできているし、結果が出ているなら、わざわざそんなことしなくてもいいと思います。悪いことなんて本当にありません。
私は一つの楽しみ方、表現の方法として、色とか情景を考えるのも楽しいよという提案です。これをやると他人と音楽の感じ方が違うということが、よりわかるようになるのでイメージのズレを難しくも楽しく感じることができるようになると思います。
あ、もちろん基礎の練習は並行してやらなきゃダメですからね!(老婆心)
ご精読いただきありがとうございました!
コメント