ダブルアップでノることについて知ろう【9月レッスンログ】

 先月もご参加いただき誠にありがとうございました!今回のレッスンテーマは「ダブルアップ」でした。手先になりがちなロックダンスをよりダンスに近づけるための重要なノリです。

 私のレッスンでは基礎力向上をテーマに皆さんと一緒に練習していますが、こういうノリの部分とかって絶対に抑えとかなきゃいけないのに練習するのが非常に難しいテーマだと思っています。

 今回はそんなダブルアップの重要性や練習方法についてレッスンのおさらいしていきたいと思います!

目次

縁の下の力持ち:ダブルアップを知ろう

 今回練習したのはロックダンスやソウルステップで使われる「ダブルアップ」です!

 ダブルアップは通常のアップを低い位置でもやっちゃおうというもの、よくやるのが、普通のアップからの低い位置でのアップを繰り返すものです。レッスンやサークルの練習で慣れてきた頃に、急に現れてやり方を掴めずにやる気だけを削いでいくのがこの技の特徴。ダブルアップ単体では華やかさも無いしやる目的も感じられないので、皆さんの練習優先順位の中で最下位に位置付けていることでしょう(確信)

 しかし、このダブルアップをしっかり練習すると、鏡越しで見た時の先生と自分で同じことやってるのに「なんか違うんだよなぁ」っていう”コレジャナイ感”がなくなるのです!!

「同じ技やってるのになんか違うな」

とか

「同じ音で踊ってるのに見え方が違うな」

みたいなのがだいぶ払拭できます。

なぜそれらが解消できるかの理由も合わせて解説していきます!

ダブルアップの意識3選

胸アイソレより足裏リズムを

 膝を曲げて低い位置でアップと取る際に、「膝がそもそも曲がってるんだからアップできなくね?」と矛盾を感じた方も多いことでしょう。そこで胸を使って「アップを取ってね」なんて教わってきたかと思います。ですが、胸ばかりに意識がいくと低い位置で胸のアイソレをする生きづらそうな人になってしまいます。私たちが達成したい目的はあくまで“アップ”な訳ですから、アイソレを強調しても意味がないのです。そりゃもちろん胸を使いますが、平常時のアップで使う程度でOKなのです。

 胸をそこそこにしちゃったら動きが小さくなるじゃないかと思われることでしょう。膝は曲げてて使えない。胸はそんなに強調しない。どうすればよいのでしょうか。

 ここでも平常時のアップのことを考えてください。私が再三再四重要だと言っているある部位が活きてきますね。私のブログやインスタ見てる人ならもうわかることでしょう。

せーの

足の裏

 こんな誰も喜ばないクイズはさておき、やってきました伝家の宝刀“足の裏”です。「全ての道はローマに通ずる」と一緒に言われてた「足の裏は全てのノリに通ずる」ですね(大嘘)

 膝を曲げてても足の裏をビートに合わせて踏むことは可能です。アップリズムを体全体で取るというより控えめな胸と足裏でリズムを刻むことであら不思議。低い位置でもアップができるのです。ダブルアップはノリなのです。だからこそ使いましょう足の裏。

いろんな体勢でノるのが目的

 ダブルアップは普通のアップをとってから膝を曲げて、重心を下げてアップする繰り返しで練習すると思います。それで満足しちゃいけません。

 私が思うにダブルアップというのは上下だけでなく、色んな体勢でアップが取れるようになることが目的だと考えています。体勢が横とか斜めに傾いていても平常時のアップを繰り出せるようになるための入り口だと思ってください。ロックダンスをしていると棒立ちの状態で踊りがちなのですが、上体をいろんな方向にむけたり下半身を色んな低さで踊ったりすると個性や色が出てきます。そうなったときにノリが死んでるのはもったいない。もちろん身体の構造上、ノるのが無理な体勢は存在します。そういう例外は無視してもらって、自分がよくやる姿勢や体勢を考えてそこにダブルアップを突っ込めないかと考えることが重要になってきます。

 みんなの目を引くびっくりムーブやトリックを出す場合、そこにリズムの流れが自然に加わると「技の披露」から「ダンスの中でのひとつのムーブ」になります。これは「技の披露がダメ」だと言っているのではなくどちらも選択できるようになることで、曲や会場の空気に合わせてより最善な状態で技を出すことができると考えています。

練習は技で実践すべし

 上記のようにダブルアップを単体で練習していても、できているかどうかがいまいち掴めないという状況になると思います。ここはやはり実践あるのみ。ダブルアップを使う技を練習してみましょう。

〇ティルト
 「この技でダブルアップとか使わなくね?」と感じるかもしれませんが、シングルリズムで高い体勢から低い体勢に落とすときにアップ感を意識してみましょう。そして自分が普段やっているティルトとダブルアップ意識のティルトを是非比較してみてください。比較すると見え方も変わるし、そもそも自分の音の感じ方も大きく変わると思います。その違いから見えてくるダブルアップの効果を実感することで、手先足先だけとは違ったリズミカルな表現が理解できるようになると考えています。

〇ファンキーブロードウェイ
 これも普段はダブルアップでやることはないと思いますが、この技で身体の軸を中心からズラしながらアップリズムを使うので、体勢が普段とは違うところにいると思います。このズレた場所でしっかりとダブルアップできているかをチェックしてみてください。また、ブロードウェイは体を抱え込んだ時にアクセントをつけたりもできるので、アクセントをつけたダブルアップを是非試してみてください。平常時のアップは普通だけど体を抱えた時のアップはギリギリまで粘って遅刻寸前でアップを打つようなイメージです。(「ギリギリまで粘る」考え方ついては過去記事に書いてます

なぜかダンスがうまく見えるようになる

 ロックダンスのレッスンを受けていると、先述の「コレジャナイ感」を感じると思います。何故そう感じるかは様々な要因はありますが、ひとつに“手先足先だけで踊っている”が挙げられます。よりコレジャナイ感を感じるときは普通の体勢のフリよりも、ちょっと早かったり体勢を変えた時に発現しませんか?そういうフリになったときに身体のノリが消えてしまうため、自分と先生のやっていることに乖離が生じるのだと私は考えています。よってスムーズなダブルアップが解決のきっかけになるかもしれません。

 ダブルアップは特効薬とまでいかなくとも、ダンスが今より数倍うまく見えるようになります。ノリを切らさずスムーズに動くことで、先生や先輩のフリを踊る時に理想にだいぶ近づけると考えています。もちろんこれ以外にもやるべきことはあるのですが、色々な体勢でダブルアップをとってノリを切らさないことがいかに大事かというのを是非実感していただければ幸いです。

まとめ

 今回のレッスンでは「ダブルアップ」を練習しました。書いてることは理屈っぽいけど、あくまでノリなのでかたく考えず、「いろんな体勢でなめらかにノればいいな」くらいの軽い気持ちでやって欲しいです。

 チャラいクラブでノリノリのパリピ君とかを想像してください。彼らは誰に教わったでもなくクソデカEDMで音楽に合わせてノってますよね。精度の問題は別として自然なノリができているというのはすなわち真面目にやりすぎなくてもOKということです。参考程度にリラックスして練習してくださいね!

ご精読ありがとうございました!

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